パニック障害と社会不安の症状が一番悪化していた頃は、
家から出るのも恐くて、1日中家で横になってばかりいました。
そんな時、頻繁に使っていた未来行きの言葉があったのでお話します。
今を無視し、未来へワープしてしまう言葉「もし」
豆ちょこが外出することが不安で不安で仕方がなかったとき、
頭の中でこんなことを思っていました。
- もし過呼吸になって動けなくなってしまったら
- もし激しい頭痛に襲われたら
- もし気持ち悪くなって吐いてしまったら
そしていつでもどこでも「もしパニック発作がでたら」と
予期不安がつきまとっていました。
ここまで読んだだけで、もう気づいたのではないでしょうか?
豆ちょこの頭の中は症状が悪化するほど「もし」でいっぱいになり、
常に自分を未来へワープさせ、不安を作りだしていたのです。
未来行き「もし」を増加させる言葉「でも」
起こるかどうかもわからない未来に「もし」でワープしてばかりの中、
さらに「もし」を増加させる言葉を知らぬ間に使っていました。
それが否定的な「でも」です。
旦那さんが外に出る提案をしてくれたり、励ましてくれても、
不安でいっぱいな時ほど
- でも、もし途中で辛くなったら
- でも、もし動悸がでたら
- でも、もし途中で逃げ出したくなったら
そして一緒にいてくれる旦那さんに「でも、もし迷惑かけたら・・・」と
思わずにはいられませんでした。
こんな風に「でも、もし~」が、頭の中で否定的な言葉を作り出して、
答えのない不安な未来へワープさせてしまうのです。
「でも、もし~」と考えても、現実には9割以上起こらない
パニック障害や社会不安になった人なら、辛くて辛くて仕方がないほどの体験を
何度もしたことがあると思います。
その辛さレベルが高いほど、頭の中で思い出してしまうものですし
また起こったらどうしようと、未来の自分を心配しやすいものです。
豆ちょこも、過去の恐怖体験を頭の中で鮮明に思い出しているうちは
未来の自分を心配し、不安を感じてしまう繰り返しでした。
結局、これが予期不安を強める原因にもなってしまいました。
そして、「でも、もし~」が癖づいた頭の中になってしまい、
未来と過去をいったりきたりして、何もしていないのに疲れていました。
しかし、この「でも、もし~」思考は、まったくの無意味でした。
なぜなら「でも、もし~」で考えたことは、ほぼ起こらなかったからです。
10回に1回くらい近しい状態になったことがあったかな?くらいで、
1割以下の確率で起こることで、自分は苦しめられていたのです。
重ねて良い「でも」を使うことで、予期不安も減っていく
9割以上もの確率で、外に出ても何も起こらないと気づいてからは、
「でも、もし~」思考を変えていく為に「でも」を重ねて使うようになりました。
- でも、もし途中で辛くなったら・・・でも、少し休めば落ち着くよね
- でも、もし動悸がでたら・・・でも、でた時は呼吸法を意識してやればいいか
- でも、途中で逃げ出したくなったら・・・でも、逃げてもまた挑戦すればいいや
今までなんだかんだ言っても、対応してきた自分を最後に奮い立たせると、
「でも」は良い方向へ修正してくれる言葉となります。
また、「でも、逃げてもいいじゃん」と肯定してあげることもできるので、
自分を責める気持ちを無くして、ゆとりをもたせてあげることもできます。
豆ちょこは意識して、繰り返し良い「でも」を使うようになってから
少しずつではありましたが、確実に「でも、もし~」の回数が減っていきました。
自分の頭の中に「でも、もし~」が居座っていることに気づけたときは、
未来や過去にワープして、今の自分を完全無視している状況に気づくと思います。
気づけたら、パニック障害や社会不安の症状を改善する絶好のチャンスです!
ぜひそのままにしないで、依存して癖づいてしまった「でも、もし~」思考を
自分なりの前向きな言葉で最後に大きく包んであげるようにしてください。
きっと「でも、もし~」が減るごとに、予期不安も減っていき、
怖くてできなかったことに挑戦する前向きな気持ちが育っていくと思います。
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