大腿骨頚部骨折での手術から入院・退院・リハビリの記録

自転車で転んで左足の大腿骨頚部骨折をしてしまった母の、
手術から入院、退院、リハビリまでの流れを記録しておきたいと思います。
参考までに、今回は人工骨頭と手術跡の写真も掲載します。

スポンサーリンク


大腿骨頚部骨折したらどうなる?

電動自転車で転び、左足の大腿骨頚部骨折した母は、
救急車で運ばれた病院で、そのまま入院、手術することになりました。

本当ならすぐにでも手術をするのが良いものの、
手術予約が混み合っていたため、
母の場合は、骨折した状態で1週間待ってからの手術となりました。
手術前の写真

手術前日の夜から食事は食べられず、
当日は水分も控え、全身麻酔をしての手術でした。

手術時間は2時間ほど。

母の左足には無事、人工骨頭が入りました。

しかし、手術直後は吐き気と痛みが強くでて、
吐き気が落ち着いたのは翌日になってから。
人工骨頭の左足写真

手術した左足は腫れ、熱を持った状態が2~3日続きました。

そのため、リハビリが開始されたのは術後4日目からでした。

3週間の入院リハビリでどれだけ良くなるのか?

母が入院した病院は、最初から入院期間が1ヶ月と決まっていました。

手術待ちで1週間使ってしまっていたため、
手術した病院でのリハビリ入院は、3週間しかありませんでした。

最初は、ベッドから起きる、座る、立つ、車いすに乗る練習から。
車いすの写真

次に、車いすに乗ってトイレへ行き、排泄する練習。

術後1週間で、車いす移動、自分1人でトイレができるようになり、
平行棒(手すり)で1往復ほどの歩行ができるようになりました。

術後2週間になると、歩行器で部屋の中を1周歩けるようになりました。

そして、術後3週間、退院の日には車いすが必要なくなり、
トイレや洗面所にも歩行器で行ける状態まで回復しました。
歩行器の写真

退院日の理想は、杖を使って歩行できる状態でしたが、
3週間で歩行器で歩けるでも、母の年齢(73歳)なら回復は早いようです。

ちなみに、大腿骨頚部骨折で手術、1ヶ月の入院をした場合、
手術入院費用は、3割負担で約65万円ほどになるようです。

母の場合は、2割負担だったり、高額療養費の支給申請などをしたので、
65万より低かったですが、30万円はかかった感じです。

退院後は2つの選択肢があった

母が入院した病院では、大腿骨頚部骨折の場合、
入院期間は1ヶ月と決められていたため、
退院後どうするかは、2つの選択肢が用意されていました。

1つは、自宅に戻って週1回ペースからのリハビリ通院。

もう1つは、回復期リハビリテーション病棟への転院です。
話し合い

母の場合は、退院する数日前に担当医師と話し合い、
家族のサポートがあるなら、自宅に戻って通院でも大丈夫でしょう、
ということになり、自宅からの通院を選択しました。

もし転院する場合、入院期間は最長3ヶ月となっていました。

認知症などなく、認知機能に問題ない人の場合は、
作業療法を1時間半、理学療法を1時間半と、
1日に3時間のリハビリをする流れでした。
平行棒リハビリの写真

しかし、自宅からの通院の場合は、週1回からの通院となり、
自宅にいる日は、だされた宿題を自分でやっていく感じになります。

周りがどれだけサポートしてくれるか、自分だけで努力できるかなど、
その時の状況や自分の思いでどちらが良いかは変わると思うので、
医師と相談の上、どちらにするか決めるのが良いと思いました。

人工骨頭と手術後の傷口は?(写真あり)

最初、人工骨頭という名前を聞いた時、
私はどんなものなのか、まったく想像がつきませんでした。

イメージできたのは、ネットで「人工骨頭」と検索して、
画像を見た時です。

でも、実際はどんなものが入ったのか?

母のレントゲン写真がこちらです。
人工骨頭の写真

思ったより、細長く、がっつり入っていました。

こんなに大きいものが入ったなら、傷口も大きいのかな?と、
恐る恐る、母に手術跡を見せてもらいました。

術後1週間ちょっと経った手術跡の写真がこちらです。
手術跡1週間の写真

まだ入浴できていない時だったので、色が残っていたりして、
かなり痛々しいです。

しかし、術後2週間ちょっと経つとシャワーがOKになり、
手術跡もだいぶ綺麗になってきました。
手術跡2週間の写真

ただ、人工骨頭が入った左足は、
ピンと伸ばしたり、慣れない動きをすると痛みが残っていました。

しかし、術後3週間でそのような痛みもほぼとれたそうです。

退院後の生活は?

母が退院したのは、つい先日のことです。

杖歩行が可能になるまで、歩行器はレンタルすることになりました。

また、今まで布団で寝ていたのですが、
人工骨頭になったら、ベッドにした方が良いとのことで、
家族で相談し、電動ベッド(介護ベッド)を購入しました。
電動ベッドの写真

本当は介護ベッドもレンタルできるようなのですが、
先々のことを考えて、我が家の場合、ベッドは買ってしまいました。

母の家は、高齢者が住むことを考えて作られている方だったので、
トイレやお風呂に手すりがついていたため、
新規に手すりをつけるようなことはしなくて済みました。

お風呂は、まだ体育座りをする格好から立ち上がるのが難しいため、
浴槽内の椅子を用意することになりました。

シャワー中に座るのに、介護用の風呂椅子も必要になったのですが、
それは、介護保険の認定を受けてから購入することになりました。
介護風呂椅子の写真

それまでは、地域包括支援センター(高齢者総合相談窓口)から、
無料で貸し出してもらえることに。

今回、母の急な入院、手術となり勉強になったことは、
こういう時こそ市役所や地域包括支援センターが役立つということでした。

介護保険は申請から認定されるまで、1ヶ月ほどかかります。

我が家の場合、急なことでどばたばして、相談を後回しにした結果、
介護保険の申請が遅くなってしまいました。

介護保険がどうなるかで、その後の対応も変わってくるので、
困った時こそ、早めにまずは市役所へ相談に行くのがいいと思いました。

骨粗鬆症に気をつけて!

入院中の検査で、新たにわかったことがあります。

それは、骨粗鬆症レベルに骨密度が低くなっていたこと。

治療が必要なレベルだと言われ、
母の場合、週1回、注射を打つ治療を1~2年続ける必要があるとのこと。
診察の画像

正直、母は健康に気をつけていた方なので、
本人も私たち家族も、この事実には驚きを隠せませんでした。

骨折する直前まで、食べ物に気をつかった生活をし、
太極拳をしたり、週1回ではありますが、体操の先生もしていたり。

先生には、骨にまで届いてなかったんでしょうね、と言われました。

そして、骨がもろくなっていたことも、
大腿骨頚部骨折につながってしまった可能性があると言われました。

最近は、骨密度が低い若者も増えているそうです。
体重計の画像

私も今度、機会を作って骨密度を調べてもらおうかと思うほど、
自分は大丈夫か、心配になりました。

ちなみに、自分でできる予防策を先生に聞いてみたところ、
カルシウム摂取(牛乳でOKとのこと)、日光浴、体を動かす(体操でOK)
まずは、この3つを毎日することが大事だと言っていました。

そこで早速、母と一緒に牛乳やカルシウム含有量の多いヨーグルトを摂ったり、
朝と寝る前に、体操をするようになりました。
リラックスの画像

体操は、きくち体操という体操のDVDを見ながらやっています。
(近々、別記事で詳しく紹介する予定です)

骨って、かなり見落としやすい部分だと思うので、
このブログを読んで、少しでも自分の骨は大丈夫か気になった方は、
一緒に、カルシウム、日光浴、体操を意識することからはじめてみませんか?

私も骨粗鬆症にならないように、対策していきたいと思います。

Pocket


スポンサーリンク

コメントを残す