長期服用の注意喚起が発表された不安障害・不眠症の薬44種

厚生労働省が2017年3月、不安障害や不眠症に使われる薬の中で、
長期服用の依存性に関わる注意事項を発表しました。
抗不安薬、睡眠薬、抗てんかん薬を飲んでいる方のために詳細をお伝えします。

スポンサーリンク


繰り返しの服用は注意するよう、厚生労働省が呼びかけた!

パニック障害や社会不安障害といった不安障害、うつ病、不眠症など、
精神障害や睡眠障害で処方されやすい薬は、副作用を心配する人も多いと思います。

私自身、パニック障害の薬としてリーゼやソラナックスを飲んでいたことがあり、
レスタスとデプロメールは長期服用後、断薬に苦しんだ経験があります。
処方薬

私が通院していた病院では、先生がどの薬も安全性の高い薬だと言うので、
服用していた時は、その言葉を信じて飲み続けていました。

しかし2017年3月、厚生労働省がこんな資料を公開しました。

「睡眠鎮静薬、抗不安薬及び抗てんかん薬の依存性に関わる注意事項について」
PDFで資料をご覧になる方はこちら

その内容は、一部の薬は服用を繰り返すことで依存性が高まり、
減薬や断薬時に、症状が悪化したり副作用が起きる可能性があるというものでした。
薬物療法の画像

今回発表された薬は、主に抗不安薬、睡眠薬、抗てんかん薬の中から44種類。

しかし、厚生労働省の資料に掲載されている薬の名前は、
世界中で共通して使われている名称「一般名」だったのです。

薬を飲んでいるほとんどの人が認知しているのは「商品名」だと思います。

そこで、これから確認する人がわかりやすいよう、
厚生労働省が発表した44種類の薬を商品名で紹介します。

心療内科などで処方された薬を飲んでいる人は、
自分の飲んでいる薬が入っていないか、これで確認してみてください。

厚生労働省が発表した44種類の薬一覧

商品名を先頭にして、厚生労働省が発表した一般名も記載しました。

自分が飲んでいる薬があるか見つけやすいように、
あいうえお順に並べたので、よければ参考にしてみてください。
※名前がいくつかあるものは、知名度の高い商品名の頭文字を優先しました。

依存の危険がある抗不安薬・催眠鎮静薬・抗てんかん薬44種

01.アイオナール(一般名は、セコバルビタールナトリウム)
02.アモバン(一般名は、ゾピクロン)
03.イソミタール(一般名は、アモバルビタール)
04.エスクレ坐剤(一般名は、抱水クロラール)
05.エバミール、ロラメット(一般名は、ロルメタゼパム)
06.エリスパン(一般名は、フルジアゼパム)
07.エリミン(一般名は、ニメタゼパム)
08.コレミナール(一般名は、フルタゾラム)
09.コントール、バランス(一般名は、クロルジアゼポキシド)
10.セパゾン(一般名は、クロキサゾラム)
11.セルシン、ホリゾン(一般名は、ジアゼパム)
12.セレナール(一般名は、オキサゾラム)
13.ソメリン(一般名は、ハロキサゾラム)
14.ソラナックス、コンスタン(一般名は、アルプラゾラム)
15.ダルメート(一般名は、フルラゼパム塩酸塩)
16.デパス(一般名は、エチゾラム)
17.ドラール(一般名は、クアゼパム)
18.トリクロリールシロップ(一般名は、トリクロホスナトリウム)
19.ドルミカム(一般名は、ミダゾラム)
20.ハルシオン(一般名は、トリアゾラム)
21.ヒダントール配合錠
(一般名は、フェニトイン・フェノバルビタール・安息香酸ナトリウムカフェイン)
22.フェノバール(一般名は、フェノバルビタール)
23.複合アレビアチン配合錠(一般名は、フェニトイン・フェノバルビタール)
24.プリミドン(一般名も、プリミドン)
25.ブロバリン原末(一般名は、ブロモバレリル尿素)
26.ベンザリン、ネルボン(一般名は、ニトラゼパム)
27.マイスタン(一般名は、クロバザム)
28.マイスリー(一般名は、ゾルピデム酒石酸塩)
29.メイラックス(一般名は、ロフラゼプ酸エチル)
30.メレックス(一般名は、メキサゾラム)
31.メンドン(一般名は、クロラゼプ酸二カリウム)
32.ユーロジン(一般名は、エスタゾラム)
33.ラボナ(一般名は、ペントバルビタールカルシウム)
34.リーゼ(一般名は、クロチアゼパム)
35.リスミー(一般名は、リルマザホン塩酸塩水和物)
36.リボトリール、ランドセン(一般名は、クロナゼパム)
37.ルネスタ(一般名は、エクゾピクロン)
38.レキソタン(一般名は、ブロマゼパム)
39.レスタス(一般名は、フルトプラゼパム)
40.レスミット(一般名は、メダゼパム)
41.レンドルミン(一般名は、ブロチゾラム)
42.ロヒプノール、サイレース(一般名は、フルニトラゼパム)
43.ワイパックス(一般名は、ロラゼパム)
44.ワコビタール坐剤、ルピアール坐剤(一般名は、フェノバルビタールナトリウム)

以上です。

何度も見直して一覧にしましたが、
最終確認は、厚生労働省が公開した資料を見ていただくことをおすすめします。

長期服用に注意し、減薬・断薬は慎重にすることが大事

繰り返しの服用で依存性が高くなる44種類の薬が発表され、
私も確認したところ、自分が飲んでいた薬もばっちり入っていました。

飲んでいた薬の中では、リーゼ・ソラナックス・レスタスが該当。

リーゼとソラナックスは、頓服として数ヶ月の間飲んでいたのですが、
副作用も依存性も、そこまで感じることはありませんでした。

しかし、約4年ほど長期服用していたレスタスの断薬は本当に大変なものでした。
レスタス

だからこそ、今薬を飲んでいる人には、
繰り返しの服用、特に半年以上の長期服用には注意してほしいと思っています。

すでに長期服用している人は、急な減薬・断薬に注意しましょう。

厚生労働省が注意を呼びかけた44種類の薬の中に、
自分が飲んでいる薬があった場合、まずは担当医と話し合うことが大事だと思います。

苦手な状況に行く前に薬を飲むと落ち着いて行動ができるなど、
抗不安薬などには、社会復帰をサポートする効果があることも確かです。
抗不安薬など

本来は、医師が慎重に処方してくれれば良い問題だと思いますが、
私の担当医がそうだったように、継続して薬を処方してしまう医師もいます。

最終的に自分を守ってくれるのは、医師ではなく自分自身です。

もし長期服用している薬があるなら、セカンドオピニオンなども検討し、
メリットデメリットを知ったうえで服用することをおすすめします。

Pocket


スポンサーリンク

6件のコメント

  • ちぃ

    豆ちょこさん、こんばんは!
    こちらにもコメントさせていただきます

    私が服用している「リーゼ」もリストに入っていて、とても驚きました。
    リーゼは依存性が少ないと聞いていたので。。。
    今は朝と昼に半錠ずつ、夜寝る前に1錠と1日に計2錠と量的には少ないのですが、長期服用になるとやっぱり副作用や依存性がでてくる可能性は充分あるという事ですもんね。。。
    服用し始めて2か月ちょっと経ちましたが、今はまだやめれるような状況ではないのですが、薬に頼らずに治せるように色々考えないと後で自分が倍苦しむことになると改めて思いました。

    実は先週お出かけチャレンジ中に軽い熱中症になってしまいました。
    その時はまたパニックがでてしまった。。。と、かなり落ち込んだのですが、具合悪いのが治らなかった事と、去年熱中症になった時と同じ感じだと気付き、急いで対処して休んだら体調も戻ったのですが。。。
    ただでさえ自律神経失調症を患ってると、熱中症になりやすいのに、パニックの事ばかり考えすぎて、熱中症対策が頭からすっぽり抜けてしまっていて。。。
    大事にならずに済んでよかったですが、自分のバカさ加減に唖然としてしまいました(>_<)
    本当に気を付けようと思いました。
    熱中症、この時期でもなります。
    なので豆ちょこさんも気を付けてくださいね!!

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      リーゼは依存性が少ない、というのは私も聞いていました。
      (だから私も過去に飲んでいました)

      でも、ちぃさんはまだ2ヶ月と期間が短いので、
      先生と相談しながら決めていけば大丈夫だと思いますよ(^^)

      もし半年以上に必要そうならば、
      同じような効果が期待できる違う薬に変えてみるなど
      うまく調整していく方法もあるかな、と思います。

      熱中症の話は、びっくりしちゃいました。

      体調も戻ったと書いてあったのでホッとしていますが、
      確かに最近は日差しが強い日も増えてきているので、
      すでに注意が必要なのかもしれませんね。

      外出する時に帽子はかぶってはいるのですが、
      気持ち的には油断していました。

      私も気を付けたいと思います!

      また何かあれば、新たな近況などもお待ちしています(*^^*)

  • にゃりん

    豆ちょこさんこんばんは‼凄く役立つ情報ありがとうございます‼
    私が頓服としてもらっている薬もバッチリ入ってます…。なるべく飲まないようにしてますが、頼りにしてしまいがちになるのは否めません。
    また、ジェネリックで処方してもらっているのでそちらも不安な点ではあります。
    正直なところ、私の生活環境ではこの先ずっと薬と付き合っていかなければいけないと思います。だからこそ、こう言う情報はとてもありがたいですし、しっかり把握しておかなければいけないと痛感します。

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      にゃりんさん、こんばんは(^^)

      頓服でもらっている薬が入っていたとのこと、
      でも頓服ならそこまで心配しなくても大丈夫かもしれません。

      しかも、なるべく飲まないようにしているなら、
      頼りにしたい時は、しっかり頼っていいのではないでしょうか(^^)

      私は自分が辛い思いをしたので、長期服用は反対派ですが、
      頓服があって行動範囲が広がったり
      より自分が思っているような生活ができるなら
      上手く付き合っていくのもいいのではないかと思っています。

      にゃりんさんはしっかり把握されていますし、
      自分が必要だと思っているなら、それでいいのだと思いますよ(*^^*)

      不安になる情報だったかもしれませんが、
      よくわからないままに長期服用している人がいることを考え
      思いきって記事にしてみました。

      でも、薬についての考え方は、本当に人によって違うので、
      記事にするのは難しいな~と思います。

      なので、こういう情報はとてもありがたいと言ってもらえて
      本当に良かったです。

      またにゃりんさんの近況も聞かせてもらえたら嬉しいです!

  • ひよ

    はじめまして。
    不安障害、パニック障害と長いお付き合いです。
    できるだけ薬には頼らず、と思っていますが、昨夏にパニック発作で行き当たりの心療内科に駆け込み、ワイパックスとコンスタンを頓服で頂きました。
    注意喚起がでているのですね
    最近も発作が起きたのですが、本当に呼吸器の病気かも?とか飲んで具合が悪くなったらどうしよう・・との思いから服用を躊躇って辛かったけど乗り切りました
    皆様同じような辛い思いをされているのですね
    こちらのサイトはサプリを検索して出会いました
    薬とうまく付き合いながら改善できたらと思っています

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      ひよさん、はじめまして(^^)
      コメントありがとうございます。

      長期服用(繰り返しの服用)について注意喚起がでていた情報なので、
      頓服なら、そこまで心配しなくてもいいのかもしれません。

      本当に辛い時に、必要だと思った時は、
      きちんと飲んだ方が良い時もあるかと思います。

      でも、辛くても乗り切ったのはすごいですね!

      先生と薬の飲み方など、きちんと話し合いながら薬と付き合えれば
      きっとうまく付き合っていけるのではないかと思います。

      お互い少しずつでも改善していけるといいですね。

      よければまた気になる記事などあれば
      いつでも見に来てもらえたら嬉しいです。

コメントを残す