トラウマを克服するには?人や場所への恐怖心は変わるのか?

とても衝撃的な体験をしてトラウマを抱えている人のために、
人や場所への恐怖心を軽くしていくヒントをお話したいと思います。
一緒にトラウマを克服するにはどうすればいいのか、考えてみませんか。

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人生を変えるほどのトラウマとは

体に痛みを与える暴力、心の傷となる言葉の暴力をはじめ、
自分の想像をはるかに超えた辛い体験をすると、トラウマになることがあります。

私は、電車で何度もパニック発作を起こした体験がトラウマになっています。

そのせいで、電車に乗ることを考えると不安になったり、
一番ひどかった時は、電車を見るだけで気分が悪くなったりしていました。
つらい過去の画像

そして、そのトラウマの影響もあり、私はパニック障害にもなりました。

トラウマは、不安障害のような心の病に住みつきやすく、
今までの生活ができなくなるほどの強い力を持ってしまうことがあります。

しかし、この力をバネにして強く成長する人もいます。

つまり、良くも悪くもトラウマは人生を変える力を持っているのです。

でも、私のように日常生活を脅かすほどの記憶となれば、
どうにかして忘れたい、消したいと思うものです。

でも、そう考えるたび逆に色濃くなって、さらに悩んでしまう。

これじゃストレスを溜めこむばかり、完全な悪循環です。

それならどうすればいいのか?

私と同じように悩んできた人のために、
トラウマの克服法と、その有効性について考えていきたいと思います。

トラウマを克服するにはどうればいいのか

トラウマを克服する方法は、パニック障害の克服法と重なることが多いです。

苦手な状況を想像して行うイメージトレーニング、認知行動療法、
最近はマインドフルネス瞑想も有効だと言われています。

どれも辛い記憶を無理に消そうとはせず、
客観的に見たり、向き合ったり、受け流したりする方法です。
客観的にみる画像

ネット検索で「トラウマ 克服」と入れて調べてみると
具体的なやり方を紹介してくれているサイトがあったりもします。

そこで、書いてある通りにやってみる人もいると思いますが、
私はうまくできなかったり、効果を感じずガッカリすることもありました。

でも、「うまくいかない」を繰り返しても、ずっと何かしら続けてきました。

すると、少しずつ思い出す頻度が減り、
不安や恐怖を感じる強さや時間も、良い方向に変わっていきました。

つまり、何かに取り組むこと、行動すること自体が改善につながったのです。

自分の感情や記憶をコントロールすることを考えなくても、
時間と行動を積み重ねていくだけで、状況は変えていくことができたのです。

人や場所への恐怖心は変わる?答えはYES!

自分に合った効果的な方法を続ければ、克服はぐっと近づくのかもしれません。

でも、現実はどれが自分に合った方法かなんて試してもわからないし、
いつだって私は手探りでした。

今すぐにでも楽になりたいと、催眠術に手をだしたこともありましたが、
思い通りの結果にはなりませんでした。

結局、良くなる道を作っていったのは、今も過ぎていく時間と、
自分の行動と、人の優しさでした。
ハートの画像

人や場所への恐怖心は、自分の行動で変えていくことができると思いました。

誰かに傷つけられたり、助けてもらえなかったことがトラウマになっていても、
そのトラウマを変えるきっかけを作ってくれるのも、人だったりします。

誰かに「助けて」と、自分の気持ちを素直にぶつけてみることもまた、
トラウマの克服に近づく行動の1つだと、私は思うのです。

自分のトラウマ(電車)と向き合い、思うこと

電車に乗ることが怖くなって、電車通勤も難しくなってしまった私ですが、
ここ最近は、毎日最寄りの駅に足を運べるようになりました。

仕事帰りの旦那を改札で待つことも、普通にできるようになってきました。

そして、不定期ではありますが、電車に乗る練習も続けています。

つい先日乗りに行ったときは、最寄りの駅が始発の電車がちょうど来て、
誰も乗っていない電車の中を歩いてみたり。
始発電車の画像

空いている電車なら、不安や恐怖も感じなくなってきました。

人の多い電車だと、過去の記憶とともにまだ不安がにじみ出てきますが、
それだけ衝撃的な体験をしたのだから仕方ないと思って、
無理のない範囲で乗って、不安でも大丈夫だった体験を作ろうとしています。

トラウマを克服するには、同じ状況に立つことも必要になってくると思います。

それは本当に勇気のいることで、絶対無理だと諦めてしまう人もいます。

自分が幸せだと感じる生活ができているなら、諦めてしまうのも1つの方法です。

でも、生き辛さを感じるなら、一歩でも半歩でも、
たとえ足踏みになったとしても、自分の足を動かしてみた方がいいと思うのです。
電車のホーム画像

悪いことばかりに目がいってしまいがちですが、
いつもと違うことをしてみると、ふと新たに気づけることもあります。

時間が常に動き、変わっていくように、
私たちの心と体も、常に動き、変化しているものです。

どう動いていけばいいのかわからない時は、
このブログで書いてきたことが、少しは参考になるかもしれません。

お話してきたことは、あなたがほしかった答えではないかもしれませんが、
少しでも気持ちが楽になればと思い、つらつらと書いてみました。

お互い少しずつ、無理せず進んでいけますように!

私も、引き続き行動していきたいと思います。

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12件のコメント

  • ろんり~うるふ

    豆ちょこさんこんばんは。
    自分も以前「トラウマ」の事を書きました。
    自分なりの結論は「トラウマは消えない」でした・・・。
    先の戦争で70年以上経ち戦場に行かれた方は今でも忘れられず、大震災にあわれた方も忘れられない様ですね。ショックがでかすぎたと思います。

    記憶の引出しが関係してると書きました。
    短期・中期・長期記憶があり普通は、短期~長期に記憶が移行されいずれ忘れるけど、トラウマは中期記憶から移行しないと聞いた事があります。

    ただ、豆ちょこさんが言うように、トラウマに向かい合い、何度も反復練習することはとても大事だと思います。

    条件反射の打消しで、苦手な所も徐々に行ける様になると自分は信じてます。
    今は不安度50~60%くらいのところを反復練習してます。
    1年前は20%くらいのところも我慢できなかったです。

    >私たちの心と体も、常に動き、変化しているものです。
    自分も必ず人間変われると信じてます。
    いつか、きっと・・・・・。

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      コメントありがとうございます(^^)
      ろんり~うるふさんもトラウマについて取り上げていたのですね。

      ショックの大きさによってはろんり~うるふさんの言う通り
      トラウマは消えないのかもしれません。

      でも最近は記憶に関する研究も進んでいるようなので、
      これから世にでる治療法によっては
      中期記憶から移行することも可能になるかもしれません。

      私のトラウマもいまだ消えることはありませんが、
      それでも記憶に左右されない生き方ができるようになってきたと思います。

      お互いより良い生き方ができるよう、
      人間変われると信じて過ごしていきましょう。

      自分がそう信じれば、未来はきっと明るいです。

  • ちほ

    豆ちょこさんお久しぶりです!!
    最近寒い日が続いてますが体調は
    大丈夫でしょうか??

    毎回投稿される度に見させて
    頂いてます( ¨̮ )
    いい方向に向かってることを
    とても嬉しく思います( ¨̮ )
    ほんとによかったです( ¨̮ )!!

    私も主治医の先生から自分のできる範囲で
    まずは行動していくことを勧められますが
    勇気を持って行動する事がやっぱり大事
    なんだなと!!

    そう思ってからは少しずつですが
    自分の苦手な場所に挑戦したりしてみて
    るんですが自分が思ってる以上にやってみると大丈夫なんだなって自信が持てつつあります!!
    ただまだ完全に調子がいい訳ではなく
    波もありますが自分のペースで頑張って
    いきます!!

    一緒に頑張りましょう!!

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      ちほさん、お久しぶりです(^^)

      今日は雪予報がでるほど寒くなっていますが、
      どうにか体調崩さず過ごせていますよ~。

      気にかけてくださってありがとうございます(*^^*)

      ちほさんのくれたコメント、
      自分が思ってる以上にやってみると大丈夫なんだなって言葉、
      すごく同感したとともに、嬉しく思いました。

      苦手に思ってても、不安でも、
      ちほさんも挑戦していると思うと、私も勇気をもらえました。

      努力の積み重ねで、ふと悩むこともあると思いますが
      お互い自分に無理のないペースでやっていきましょうっ。

      一緒に前進、私も引き続きコツコツやっていきます(^^)/

  • ちほ

    あとアドバイスを頂けると嬉しいのですが
    緊張すると呼吸が浅くなったり身体が
    少しだるかったりするのですが
    そういった症状があった時はどのような
    事をされてますか?

    症状は人それぞれでもしかしたら豆ちょこ
    さんにはないのかもしれませんがもし
    似たような事があったらアドバイスを
    下さい!!

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      緊張で呼吸が浅くなる時は、私もありました。

      その時の対策としては、息を吐ききるようにしてます。

      呼吸が浅い時は、お腹を凹ませてフーフーフーと息を吐き続けて、
      もうこれ以上でてこないってところまで吐いてみます。

      そこまでいくと次は意識しなくてもお腹が膨らみ、
      無理なく吸うことができることが多いです。

      しっかり深い呼吸ができると落ち着きやすくもなるので、
      呼吸が浅いかも、と思った時は、とにかく息を吐ききってます。

      体がだるくなるのは、緊張で体に無理な力が加わったからだと思うので、
      ストレッチしたり、落ち着く場所で休んだり、
      あとはやっぱり早寝して睡眠で回復するのがいいと思います。

      あくまで私がやっている個人的な対策なので、
      一個人の意見として聞いてもらえればと思います(^^)

  • yui

    豆ちょこさん

    こんばんは。
    お久しぶりです。

    あの後、離人症になったりして、仕事をするだけでいっぱいの日々を過ごしていましたが、こちらは拝見しておりました。
    離人症は良くなりました。

    仕事の内容が少しかわり、場所も変わり、とまたいろいろとありました。
    場所が変わる前に、まさにトラウマ的にあっという間に過去に引き戻され、喋れなくなる、ということが仕事で起こり…
    休む間も無く、場所が変わったらあり得ない寝坊をしてしまったり、雰囲気もだいぶ変わったので、しっくりいかず、な日々です。

    同僚だけがこの違和感をわかってますが、私ではないので、同じようには引きずってないと思います。
    家族にも理解しているようで、人間ですから、このような私にイラついていたりします。

    昨年は転職したという意味で、トラウマ環境からは離れていますが、日々のそこかしこに、ひきがねがあるようです。

    心がどこにあるのかもわからず、行動も怠ってる気がしますので、なんとかしていかねば、と記事に触発されました。

    豆ちょこさん自身で課題というか、目標を持ちつつ進んでいる姿は、素晴らしいです。
    無理し過ぎず、進んでくださいね。
    あたたかくお過ごしください。

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      yuiさん、お久しぶりです(^^)

      仕事のことなど、その後どうされているかと思っていたのですが、
      辛いことが多々あったようで、とても心配しています。

      自分の苦しみや悩みは、同じ体験をしてもらわないことには、
      わかってもらうのってほんと難しいことだと思います。

      個人的には、yuiさんの選択肢にはないのかもしれませんが、
      やはり仕事よりも調子を整えていくことを1番に考えることを、
      今は優先する時ではないかと感じています。

      yuiさんの人生、私が口出しできる道ではないので
      強く言うことはできませんが、体に異変が起きるのは、
      耐えられるレベルの無理を越えているサインではないかと思います。

      yuiさんも、どうか無理し過ぎない道を進んでくださいね。

  • ももな

    豆ちょこさん、こんにちは(^◇^)

    『トラウマを克服する方法は、パニック障害の克服法と重なることが
    多い』・・・
    私も同じようなことを感じていました。

    私は、昔勤めていた会社で、女性数人からけっこう長期間に渡っていじめを受けた経験があります。
    それがトラウマになって、退職した後も、自分は女性から嫌われる、もう一生女性と上手く人間関係を築くことができないって激しく思い込んでしまっていました。

    でも、パニック障害になって認知行動療法を学んだことで、自分の思考の歪みに気付けたんです。

    前はいじめにあったけれど、これからもそうとは限らない。
    私のことを好きな人、嫌いな人、普通な人、いろんな人がいる。
    だから誰にでもいったんは心を開いてみよう、だめだったら閉じればいいだけ。

    そう考えられるようになりました。
    おかげさまで、最近は新しい女性のお友達もできました。

    パニック障害は、本当にいろんなことを教えてくれますね♪

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      ももなさん、こんにちは(^^)

      つい先日、あさイチでいじめ後遺症について特集されていて、
      「いじめが原因でパニック障害になりました」など
      胸が痛くなるFAXがたくさん読まれていて、
      なんともいえない気持ちでテレビを見ていました。

      でも、ももなさんのように考え方を変えることができたり、
      前を向こうと努力している人も紹介されていて、
      新たな気づきって本当に大事なんだな、と改めて思っていました。

      私もいじめにあったことがありますが、
      テレビでは、いじめられる側の人間は、みんな被害者なんだと言ってました。

      自分で言うのもなんですが、
      私も、ももなさんも、人に好かれる魅力はあると思います。

      ある芸能人が「自分を嫌う人間がでてきたら、もう会わなければいいだけ」
      「自分も好きで、相手も自分に好意をもってくれる人を大事にしていけばいい」
      そんなことを言っていて、
      そんな考え方もあるのか、と思ったことがあります。

      私も、ももなさんのように新しいお友達作りたいなぁ!(笑)

      お互い、自分が生きやすい道を歩いて行けるよう、
      今後も今できることをやってまいりましょう(^^)/

  • にゃりん

    こんばんは‼
    小さい頃の経験から、私は大きな音や声がトラウマだったのですが、パニックになってから特にそれが酷くなって、接客業ができなくなりました。
    それに、映画館も苦手です。皆さんの電車と同じような症状が出ます。
    少しずつ克服しようとしてはいますが、相変わらず接客業はできません。お客として出向いた先でも大声が聞こえたら体が硬直します。
    映画館は上映時間の半分ぐらいは耐えられるようになりましたが、結局クライマックスが見れないと言う悲しい状況に…。コンサートは最後まで見れるんですけどねぇ。この差がわかりません。
    阪神淡路大震災を経験しているので、揺れにも凄く敏感になってしまいました。
    トラウマの克服はホントに難しいです。
    中には何が原因でトラウマになったのか思い出せないものもあります。
    でも、やっぱり少しでも克服したいと思います。豆ちょこさんのブログや皆さんの経験はとても参考に、これからもいろいろと自分なりに試していこうと思います。

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      にゃりんさん、こんにちは(^^)

      大きな音ってビックリしますよね。

      私も仕事で怒鳴られたことがあった時、
      今までにない嫌な感情に包まれて、相手が苦手になったことがあります。
      (今はその人と会わない環境になったので、特に解決する必要もなくなりましたが)

      映画館は苦手でも、コンサートは大丈夫、
      きっと何か差があるのだと思いますが、原因特定が難しいですね。

      でも、向き合い続けているうちに、
      「もしかして」と気づけることもでてくるかもしれません。

      私なら、映画は家で見ればいいやと思っちゃうタイプなので、
      映画館と無縁の生活を送ってしまうかもしれません。

      パニック障害じゃなくても、苦手なものと交わらない生活を
      している人も多くいると思うので、
      辛い思いをしてどうにかしようとするよりも、
      ないものとして生活してしまうのも1つの選択かもしれませんね。

      でもやっぱり、苦手のない生活が一番の理想ですけどね(笑)

      今後もお互い無理のない範囲で、いろいろ試していきましょう(^^)/

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