パニック発作の予防におすすめの呼吸法として腹筋呼吸を紹介しましたが、
実際にパニック発作が起きそうな時はどうすればいいのか?
今回は、腹筋呼吸をレベルアップさせた丹田呼吸法をご紹介します。
心療内科でも取り入れられている丹田呼吸法
家にいてもパニック発作になるなど、パニック頻度が高い場合は
すでにおすすめしている腹筋呼吸から始めるのが良いと思いますが、
パニック発作が限られた場所ででやすい場合は、丹田呼吸法をおすすめします。
丹田呼吸法は腹筋呼吸法をレベルアップさせたような呼吸法なので、
腹筋呼吸ができていれば、覚えやすいと思います。
心療内科でも、ストレス解消やパニックになりそうな時の緊急対処法として
患者さんに教えているようなので、効果が期待できる対処法だと思います。
また、原因不明の頭痛や肩こりにも悩んでいるという人は、
ストレスのせいで肩で呼吸をしやすくなっている可能性があるので、
丹田呼吸法を覚えて実践することを強くおすすめします。
簡単にできる!丹田呼吸法のやり方
おへその下から握りこぶしひとつ分下がったあたりを丹田と言います。
その丹田を意識して行う呼吸法なので、丹田呼吸法という名がつけられています。
下腹部の中心に丹田があるので、下腹部を意識すれば、
丹田を意識していることと同じだと思って良いのではないかと思います。
では、簡単に丹田呼吸法のやり方を紹介します。
- 丹田のある下腹部に両手を重ねます
※女性は右手を下、男性は左手を下にして重ねると尚良いそうです - 口からゆっくり息を吐きながら、重ねた手で丹田をゆっくり押していきます
- 息を吐ききったら口を閉じ、押していた手をゆるめます
※手をゆるめると下腹部もゆるむので、鼻から息が自然と入ります - 1~3を繰り返す
どうでしょうか?腹筋呼吸法を両手も使って丁寧に行うような感じです。
パニック発作が起きそう!と予期不安が始まった時は、
息を吐くときに123を三回ずつ頭の中で数えながら息を吐くようにすると
より呼吸に意識がいきやすくなります。
「いーちいーちいーち、にぃーにぃーにぃー、さーんさーんさーん」
豆ちょこは、にぃーの段階で吐く息が無くなることがあるので、
ゆっくり吐けているかどうかのチェックとして数えるのもおすすめです。
丹田呼吸法は場所や状況に関係なくいつでもできる
丹田呼吸法は、場所や状況に関係なく、どんな時でもできる呼吸法だと思います。
たとえ人混みの中でやったとしても「お腹に手をあてているだけ」で、
気にする人なんてほとんどいないと思います。
パニック発作の対処法は他にもいろいろあると思いますが、
数ある対処法の中で、一番自然にできる方法と言えるのではないでしょうか。
自分の力強い対処法になれば、行動を起こしやすくなると思います。
まずは丹田呼吸法を知ることができたと思うので、
いざという時のために、あとは毎日実践あるのみです!
いつも無意識にしている呼吸の癖は、意識しないとなかなか変えられません。
朝起きた時、夜寝る前、お布団に入りながら丹田呼吸を実践し、
日中の生活で腹筋呼吸を実践するなど、自分の中で決めると意識しやすいと思います。
毎日30分以上の実践を続ければ、徐々に心身に良い変化も期待できると思うので、
ぜひ読むだけで終わらせずに、今から実践してみてもらえればと思います。
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