地震対策をしたいけど、何から始めたらいいかわからない。
本当に大きな地震が起きた時、どうしたらいいかわからない人のために、
東京防災を参考にして、地震対策マニュアルを作ってみました。
地震対策に興味がある人へ
どうも旦那です。今回は色々と聞きかじってきた、
自分なりの地震への考え方・対策を織り交ぜながら、
東京防災を参考にして作った地震対策マニュアルをご紹介します。
地震について細かく書いている部分もありますので、
今は読みたくない、知りたくない、という方は、
不安を強める可能性もありますので、この先は読まないようにしてください。
地震が不安で不安で仕方ない、という方は、
インターネットや本等での関連情報から1度離れることも大事だと思います。
不安にとらわれていると、自分を不安にする情報しか目に止まらないものです。
「ほら、だから心配なんだ」って。
不安から少し離れられた時、
「それじゃ、どうしたらいいかな?」となったら、
この先の情報を、よければ一度読んでみてもらえたらと思います。
地震を気にする人、気にしない人
東日本大震災以降、地震への不安が強くなっている方が多くなっているようです。
当時、テレビで繰り返し流される津波の映像、
緊急地震速報の不安を煽る音、
全てが非日常で非現実的、しかし現実だという心への負担。
これらが地震に対する心の滓を溜めこませているのだと思います。
そして、例え小さな刺激だとしても
滓は心の中でモヤモヤと揺れ動くのです。
「大丈夫、だってみんな地震って嫌だもの」
しかし、地震への不安を人に伝えようとしても、コレが中々難しいようです。
気にしない人は大抵、不安を「不安」として消化している部分と
大地震で「もしも」の時は仕方ない、と考えているので、
こっちの不安は届かないわけです。
ただ、平気そうな感じでも、不安を伝えて怒ったような返しがあった時は、
その人は不安を押さえつけて、平静を保っているだけかもしれません。
そんな人は不安になりたくないから、自分の中の不安を見ないようにしていたのに、
そこを刺激するものだから、怒りに転化されることもあります。
「やーめーろーよー」です。
だから、地震の話を怒りで返してくる人を責めないであげてください。
そう考えたら、ちょっと可愛くも思えるものです。
地震を知る
日本に住んでいる限り、切り離して考えることはできない地震。
地震が「嫌だ怖い」で身体を固くしているのでは、
言い方はキツイですが思考停止しているだけになってしまいます。
せっかく「怖い」という危機感があるのですから、
もしもの時に慌てないように、精神的にも物理的にも準備をしておきましょう。
私は地震を知ることも、恐怖を乗り越えるために必要なことだと思います。
旧耐震基準と新耐震基準【旧耐震基準について】
家屋の倒壊等はとても怖いですよね。
でも、地震の揺れによる倒壊や崩壊は、
「被害の割合」としては、あまり大きくありません。
立っていられない程の揺れでも、意外なほど家屋は大丈夫だったりします。
だから、揺れがきても落ち着いて行動しましょう。
私の実家は、木造で築40年を越えて耐震補強などもしていませんでしたが、
東日本大震災の時、震度5強程度の揺れでは、
屋根の瓦がずれて雨漏りがした、が被害のすべてでした。
地震の直後、たまたま親に電話が繋がったので様子をうかがったら、
「超ゆれた」←原文のまま
古い家なので、半壊くらいはしてるかと心配しましたが、
結果は「超ゆれた」でした。
でも、母はアドレナリンが出ている様子で、興奮気味だったのを覚えています。
私の実家は、1975年頃に建ったのですが、
これは旧耐震基準で建てられたものです。
旧耐震基準は、1950年に制定されたもので、
「震度5程度なら倒壊しない」と、
最悪でも建物の倒壊だけは免れるような設計になっています。
「ひび割れ」や「住めなくなる」ことはあるかも知れませんが、
人命は助かるような設計基準です。
ただ、それ以上の揺れに対しての規定はありません。
旧耐震基準の場合、震度7の地震だと
木造では、90パーセントが全壊すると想定されています。
まぁ、私の実家はヤバいってことです。
でも、この「ヤバい」って事を認識することは大事です。
旧耐震基準と新耐震基準【新耐震基準について】
新耐震基準は、1981年6月以降に建築確認申請がおりた建物に適用されています。
これは1978年の宮城県沖地震を受けて改正されたもので、
この改正を境に建物は、
・震度5強程度ではほとんど損傷しないこと
・震度6強から7の大規模地震でも倒壊・崩壊しないこと
となりました。
この基準通りに施工してあれば、
熊本地震や東日本大震災クラスの揺れでも倒壊や崩壊はしないはずです。
木造住宅では、2000年6月以降に「建築確認済証」が交付されたものであれば、
さらに強固な作りになっています。
熊本地震(益城町)では、旧耐震基準の建物は約32%、
新耐震基準の建物は約7.6%の建物が倒壊しています。
ですが、これは最大震度7の揺れが2度、そして大きな揺れが繰り返されるという
極めて稀な事象だということが原因だとされています。
また、2000年6月以降の建物でも、2.2%の家屋が倒壊しています。
倒壊した建物の大半は、柱や筋交いなどの接合部分が、
釘打ちなどの軽微な接続方法だということが確認されています。
その他には、局所的な大きな揺れ、地盤の崩落などが原因だとされています。
「ヤバい」かも、となったらどうするか
旧耐震基準で建てられたものは、やはり強度的な心配があります。
そこで、耐震診断をして、現在の耐震性能を調べて、
もし耐震性能が足りないとなったら、耐震改修工事を検討しましょう。
旧耐震基準の場合、
各自治体で耐震診断、耐震改修ともに補助を出していると思います。
一度、役所に問い合わせてみても良いかもしれません。
アパートやマンションに入居する場合は、
いつの耐震基準で建てられたものかを、一つの判断基準に入れてみてください。
室内の対策
地震による負傷の原因は、30~50%が家具の転倒、落下、移動によるものです。
だからこそ、室内の対策はぜひしておきましょう。
私の実家は、ほとんどのタンスをL字金具でネジ止めしています。
仏壇やネジ止めが難しいものは、
前下部に樹脂製のクサビ式のストッパーを差し込んであります。
つっぱり棒も候補に上がったのですが、つっぱり棒は天井と家具の間を
文字通り「突っ張る」ことで家具転倒を防ぐものです。
私の実家は日本家屋なので、天井は梁に板を張ったもの。
とてもじゃありませんが、地震の揺れに耐えうるだけの
「突っ張り」を受け止められません。
突っ張り棒は日本家屋には、不向きかもしれませんね。
でも、天井がコンクリートや太い梁の下の家具に使用する場合、
効果はあると思います。
仕方なくつっぱり棒を使う場合は、
出来るだけつっぱりり棒を家具の奥(壁際)に設置して
(手前だと揺れを抑えることは難しいので)、
天井とつっぱり棒の間に「補助板」を挟みます。
補助板を挟む事によって、力を面で分散して受けるようにします。
天井と補助板を両面テープでとめる、つっぱり棒の間に耐震マット、
家具の下にクサビ式のストッパーやジェルの耐震マットを置くなど、
組み合わせると、より強度を増します。
また、もし家具が倒れてしまった場合でも
部屋の出入り口を塞いでしまわないよう、家具の設置場所を考えましょう。
キャスター付きの家具は、キャスターをロックをして
下皿を置くと揺れでの家具の移動を防げます。
ベッドや布団を敷く近くに、壁掛け時計、額縁などは掛けない。
枕元等、手の届く範囲にスリッパなど履き物を準備しておくと、
ガラスなどが割れて床に散乱した時も、安全に歩くことができます。
万が一、室内に閉じ込められたり、身動きができなくなった場合は、
何かを叩く、ホイッスルを吹く等で音を出すことで
居場所を知らせるようにしましょう。
大声を出し続けると、体力を消耗してしまいます。
備蓄と日常備蓄
普段使わないような物(カンパンや、懐中電灯など)を特別に用意して、
維持管理するのは、なかなか面倒なものです。
そこで、日常備蓄という考え方があります。
普段から利用しているような、水や保存の効く食料を多めに買っておいて、
日常で消費しなくなる前に買い足していくというものです。
もちろん余裕があれば、非常用の備蓄をして置くに越したことはありません。
例)
水(野菜ジュース等も)
主食(レトルト品)
主菜(缶詰、レトルト品)
嗜好品(チョコ、フルーツ缶、ガム等)
栄養補助食品
調味料(塩、醤油等)
また、大きな地震があった場合
自宅での避難生活をする人が大多数になると思われます。
当然、ガス、水道、電気等のインフラもダメージを受けます。
東京都では、電力は7日、上下水道で30日、ガスは60日程度での復旧を
目標にしています。
そんな時にあると重宝するものは、
カセットコンロとボンベ
簡易トイレ
食品包装用ラップ
ビニール袋
懐中電灯
充電式ラジオ
携帯用バッテリー
使い捨てカイロ
常備薬(風邪薬、胃腸薬等)
ウェットティッシュ
トイレットペーパー
ティッシュペーパー
生理用品
大型のゴミ袋
乳幼児がいれば、
粉ミルクや離乳食
お尻拭き
オムツ
高齢者がいれば、
お粥のレトルト等、やわらかいもの
常備薬、処方薬
入れ歯洗浄剤など。
救援が届くまでの、少なくとも1週間程度暮らせる量が備蓄といえます。
色々と揃えるのが面倒ならば、カップ麺とペットボトルの水を箱買いして、
カセットコンロでお湯を沸かす。
なんてものでも良いかもしれません。
とりあえず、餓えはしません。
それぞれの家庭で、普段使っているものを少し多めに購入しておいて、
常に未開封の物が置いてある状態にしておくと安心できます。
非常持ち出し袋
自宅での避難が困難な場合、避難所への移動をやむなくされます。
その時、必要最低限の荷物を入れておくものを非常持ち出し袋といいます。
携帯ラジオ
懐中電灯
乾電池
携帯電話用充電器
携帯電話用充電バッテリー
エマージェンシーセット
少額の現金
ホイッスル
水筒
ブランケット
歯ブラシなどです。
余裕があれば、耳栓、アイマスク、軍手やペットボトルの水、
生理用品等を用意して袋に入れておくといいでしょう。
通帳や印鑑、家族の写真等はフリーザーバッグのような
密閉できる袋に普段から入れておくと、いざと言う時に慌てないですみます。
自分に「必要」なものを入れておきましょう。
地震発生から避難まで
大きな地震が発生してもパニックを起こさないように、
ある程度の想定をしておきましょう。
冷静な判断が必要です。
まずは、自分と家族の安全を確保しましょう。
揺れが発生してまずすることは、
割れたガラスや、倒れてきた家具などから身を守ることです。
周りの様子を確認しながら、テーブルなどの下へ退避します。
テーブル等が無い場合、布団や枕、鞄などで、
頭部を守りながら、揺れがおさまるのを待ちます。
揺れがおさまったら、床にガラスなどが飛散していないか注意しつつ、
行動を開始しましょう。
火を使っていた場合、揺れが収まってから火元の確認をしてください。
キッチンやストーブ等です。
出火していた場合、落ち着いて消火にあたってください。
初期消火で消えない程の(炎が天井まで届くような)火災の場合、
消火を止めて避難してください。
避難開始
まず、復旧した時に、発火・爆発の危険があるため、
ブレーカーを落として、ガスの元栓を閉めます。
家の扉に、安否情報と避難先のメモを貼っておきます。
インターネットに繋がるならば、普段使っている
SNS等にも書き込みをしておきます。
人混みの中でパニックになることはとても危険です。
災害時のパニックは伝播しやすい様です。
周りに飲み込まれないよう、冷静に判断しましょう。
外にいる場合、ガラスなどの落下物に気をつけて、
頭を守りながら、公園などの安全な場所へ避難してください。
車で移動している場合、急ブレーキは追突等の危険があるので、
ハザードランプを点灯させながら、ゆっくりと速度を下げ
左側に寄せて止まります。
揺れがおさまり、移動できるようならば
近隣の駐車場などに車を停めます。
車を置いて行く場合、鍵は付けたまま、
連絡先のメモを残してそのまま退避します。
トンネルを通行中の場合、
出口が見えるような短さならばそのまま通過します。
長いトンネルの場合、天井の崩落などの危険があるので
車を左側に寄せて、鍵を付けたまま非常口から退避します。
エレベーターに乗っている場合、揺れを感じたら
すべての階のボタンを押し、止まった階でエレベーターをおります。
もし、閉じ込められたら、
非常用のインターホンで連絡をしてください。
一時避難をしたあと、自宅の状態を確認します。
自宅に危険がなければ、自宅での避難になります。
自宅に被害があり、生活ができないようならば
避難所での避難となります。
心の準備をしておこう
災害時は、あらぬ噂話などが良く流れます。
ラジオや、テレビ、
自治体からの情報で、正しい判断をしましょう。
普段から家族、知人と災害時の避難場所を話し合っておきましょう。
準備をしておくことで、
心の負担を幾分か軽くすることができるとおもいます。
いざという時、「どうしよう!?」
ではなく「こうしよう!」とできるように
あなたも普段から準備をしておいてはいかがでしょうか。
【参考資料:東京防災】
ちょうど地震対策したいと思ってたので
参考になりました!ありがとうございます。
ねむさん、コメントありがとうございます
わたしが書いた地震対策は
心構え的な簡単なものですが
最悪を想定して
最善を尽くす
の第一歩位のお役にたてれば幸いです
もしもの対策が杞憂に終われば1番ですけどね。
初めまして旦那さん!いつも奥さんの方でコメントしているうさ吉といいます。
私は震災の時パニック障害なって2年目だったんですが2~3日近くの中学に避難してました。
我が家は沿岸部なんですが津波は大丈夫でしたが床上30センチ水没しました。
私はいつも調剤薬局で薬貰ったそのままで袋でまとめてたので丸ごと薬と薬飲む用の水、貴重品を持って逃げました。
ついでに家族が揃ってない時は玄関にどこに避難してるか書いた紙を張り付けて避難するといいです。それか事前に何かあった時の避難場所を決めておくといいです。
避難してから家に帰れない状態になることもあるので車で避難する時は毛布も持っていった方がいいです。
あと、ガスは震度5以上だと勝手に止まるらしいですので余震が続く時は無理して止めなくても大丈夫かと。
あとは長靴が役に立ちました。周囲が水没していたので。
地震も季節が夏冬や直下型とか地震の種類で必要なものが少し変わりそうですね
うさ吉さん
はじめまして
いつも豆ちょこがお世話なっています。
地震対策って考えだすと
あれもこれもって
きりが無くて
もう、あわあわですw
それぞれの地域で
必要なものも変わってきますよね
長靴は用意してませんでした
これはちょっと用意しておきたいですね。
地震なんて起きない事を願いますが
万が一の時でも焦らずに対応していきたいですね