家族がパニック障害で悩んでいる方へ

家族がパニック障害になった時、どう対応したらいいのか?
パニック障害の嫁をもつ旦那が思うことをまとめました。
今回の記事は、サポート側の方に向けたブログとなっています。

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サポートしたいからこそ、悩んでいる人へ

ここでは私、旦那がパニック障害の嫁と向き合って、
感じたり思ったことを書いております。

ただ、旦那の個人的な感想です。効果には個人差がありますので、
一個人の意見として読んでいただけたら幸いです。

さて、
ここ数年、ずいぶんとパニック障害という言葉は認知度を上げていますが、
家族側に触れている情報は、まだまだ少ないように感じています。
パソコンの写真

例えば、医療系のサイトでも、
「家族のサポートが大事ですよ~」なんてことしか書いてなくて、
家族本人のサポートには、あまり触れていないことが多いんです。

ひっくるめてのサポートが足りんのですよ。

んで、ちょっとでも自分がお役に立てたらと、
今日は久しぶりに家族の対応について書こうと思います。

自身がイライラとしてしまっている人へ

気を使って腫れ物を触る様な対応をしていませんか?

それによって、私達自身がストレスを溜め込んでしまい
我慢を重ねてしまいがちです。

「自分が支えていかなくちゃ」と。
家族サポート

「イライラをぶつけちゃダメだ」
「我慢我慢」
なんてやってる内に、2人で八方塞がり!

そして気づいたら最悪、
ぱっかーん、なんてなっちゃいます。

「もう疲れたよパトラッシュ・・・現象」とでもいいましょうか。

他にも仕事で疲れたり、人間関係でイライラしたり、
普段の行動から、個人的にストレスを抱えてしまう時もあると思います。

ここで注意したいのは、
サポート側が悩んだり、それによってイライラしていたら
彼等、彼女等には、それが確実に伝わっているということです。
話し合い

この障害は、感受性の豊かな人がかかりやすいのです。

だから、小さな変化でも敏感に感じとってしまい、
より大きなイメージとして彼等の中で膨らんでいく恐れがあります。

それがプラスのイメージならば良いのですが、
この症状に悩む人は、マイナスのイメージに陥りやすい、
いわゆる「ネガティブ思考」気味です。

普段から彼等は「周りに迷惑をかけていないか」
と不安になっていることが多いです。

私達のイライラしながら考え込む姿をみて、
「ああ、やっぱり・・・」なんて彼等も悩んでしまったら?

とは言っても私達だって、そうそう思考の変化なんて起こりません。

どうしよう?こうしよう!

そんな時は素直に「ゴメン、今ちょっとイライラしてるんだ」
と言ってしまうのもアリかと思います。
手を握る

でも、急に「イライラしてる」と言われても、
彼等の準備ができていないので、ビックリしちゃうかもしれません。

だから前もって、
「もし自分がイライラしてたり、疲れている時は、ちゃんと伝えるね」
と言っておくと、ワンクッション入ってより良いと思います。

私たちも人間だもの

イライラや不平不満なんて当たり前の感情です。

それを無理に押さえ込んで、作り笑いで無理にその場をしのいでいたら、
私たちも疲れ切ってしまいます。

だから、負の感情を恥じたり、悪いことと思わなくて良いんです。
人間だから仕方のないことです。

でも、イライラを逃げ道にしては良くない、と思うんです。

時には我慢も必要となります。
ハートの画像

そんな時はグッと堪えて、大きくゆっくり息を吐いて、
「仕方ないなぁ」って思ってみませんか。

だって、仕方ないんだもの。

家族だって、人間です。一個人です。
神や仏じゃありませんもの。

対応の間違いや、衝突も確実にあります。

泣かせたり、怒らせてしまったり、
怒ったり、泣いたり。

だから、自分のできる範囲でサポートしていければ良いと思います。

無理はしない、無理をさせない。

それが基本のきの字だと思うのです。

夜眠れていないみたい、どうしよう?

パニック障害が悪化していた時の嫁、豆ちょこは、
一時期、不眠に悩み、よく目の下に濃いめのクマをつくっていました。
(最近は眠れるようになっているようです。)

当時の豆ちょこは、ひとり悶々と夜の闇を見つめて、
「寝ないと・・・早く寝ないと・・・」と焦り、
余計に眠れなくなる悪循環に陥っていました。

それを知った私は、
「夜中に起きちゃったら、俺も起こしていいから」と伝えました。
瞑想の写真

となりで、私を起こさないように息をころし、
じっとしている。

想像すると、あまりにも辛いです。

だから「起こしてもらう」方が、
私の精神衛生上にも、よかった訳です。

幸い(?)私も過去に不眠症になったことがあり、
それ以来、寝起きは抜群に良いのです(笑)

でも、起きて何をしよう?

眠れない時は、眠れない不安を訴えてくることが多いものです。

そんな時は「うんうん」と相づちを打つだけでもいいと思います。
下手に理論的な説明をしても逆効果ですからね。
本と時計の写真

じっくりと話を聞いてみましょう
じっくり話を聞くことで、私達にできる対処が見えてくるものです。

そしてこうした対応が、次の一歩につながることもあるのです。

その他にできることは?

タッチングって聞いたことありますか?
私は数年前、テレビを見ていた時に初めて聞きました。

その時は、痴呆が進んで攻撃的になってしまった方への
ケアとして紹介されていました。

そのタッチングのやり方は、
「おじいちゃん」とかではなく「個人名」で呼びながら、
肘から指先までゆっくりと撫でる、というものでした。
手をなでる

それを繰り返しているうちに、その方は穏やかになり、
気づけば、攻撃的な面がすっかりなくなっていました。

痴呆が進むとなかなか言葉が入っていかないので、
この「撫でる」行為が1種のコミュニケーションになるようです。

これを「タッチングケア」というらしいです。

最近になって時々目にするようになってきました。

「撫でる」「触れる」ことをすると
オキシトシンや、エンドルフィンというホルモンが分泌されます。

これは「幸せホルモン」と言われ、
ストレスを緩和して幸せな気分にさせてくれます。
なでる

小さい頃、夜眠れないとき、
母親に背中をトントンされているうちに眠っていた、
なんてことありませんでしたか?

あれも、タッチングケアですよね。

また、好きな人の声を聞くだけでも分泌されるようです。

そうだ、撫でてみよう。

手でなくても、背中、頭をなでる。

寄り添って座る、抱き締める、などでも良いようです。
家族サポート

もし、夜中に「眠れない」と起こされたら
ゆっくりと背中を「トントン」としてあげたり、
手を繋いでみたりしてください。

軽く抱きしめてもいいです。

難しく考えることはありません。
とにかく辛そうな時は、触れてあげてみてください。

きっと安らかな気持ちになってくれると思います。

そして、触れる方にも幸せホルモンがでるらしいので、
お互いwin-winやぁ。
ハート

タッチングは簡単に行えるので、
落ち着かない様子の時は、いつでもしてあげるといいと思います。

知らなかった方は、ぜひ今度試してみてはいかがでしょうか?

以上、ざっと私の家族サポート話を書いてみました。

回復状況により、その都度必要なサポートは変わってくると思いますが、
その土台は同じような気がしています。

お互い焦らず、今一緒にいれることを大事に思いながら、
一歩ずつ進んでいけるといいですね。

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