不安障害とは何か?病院では教えてくれなかった原因と治し方

パニック障害や社交不安障害で悩んでいる人のために、
不安障害の原因と良くなるヒントをご紹介したいと思います。
そして、不安障害になったらどうすればいいのか、体験談からお話します。

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不安障害という病気について

電車や人混みなど、特定の場所や状況にいくと強い不安感や緊張がはしる、
場合によっては過呼吸や動悸といった発作症状が起きる。

でも、なぜそんな状態になってしまうのか、原因がわからない。

最初は、疲れが溜まっていたせいとか、体調が悪かったせいだと思っていました。
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でも、繰り返し起こってしまったことで、
「また起きたらどうしよう」と心配が生まれ、それが不安や恐怖を大きくし、
次第に今までの生活ができなくなっていく。

これは、病院でパニック障害、社交不安障害と診断された私に起きたことですが、
不安障害の人に多い体験談とも言えると思います。

もしあなた自身、または身近な人が不安障害だったなら、
今までどんなことを考えて、どんな治し方をしてきたでしょうか?

私はあなたに後悔してほしくない。だから一緒に考えてもらいたいのです。

わからないままにしていませんか?

私が初めて心療内科に行った時、先生は病名を教えてくれませんでした。

電車に乗っている時、過呼吸や動悸の症状がよくでるようになった。
それがまた起きるんじゃないかと思うと不安で、乗るのが怖くなってしまった。

そんな悩みを先生に伝えると「電車に乗る前に飲むと落ち着きますから」と、
頓服でリーゼ錠が処方されました。
薬物療法の画像

どうして発作のような症状がでるのか、原因もわからないまま、
私は薬を飲み始めることになりました。

この時は、先生の言う通りにしていれば大丈夫だと思っていたのです。

しかし、症状は悪化する一方でした。

病院を変えると、毎日飲む常用薬として、抗不安薬のレスタス、
SSRIと呼ばれる抗うつ剤デプロメールが処方されました。

どちらも副作用が少なく、安全性の高い薬だと言われただけで、
断薬時に離脱症状がでる危険性の説明は、一切ありませんでした。

結局私は、何も知らないまま薬物療法を続けてしまった。

これがよくなかった。

当時の私は冷静に物事を考える余裕がなかったとも言えます。
ごちゃごちゃの画像

だから原因や病名さえも、わからないまま。
言われるがままだったのです。

そして、ただ毎日どう乗り切るか、その場しのぎで精一杯だった。

今思えば、頓服を処方してもらった最初の段階で、
パニック障害や社交不安障害という病気かもしれないこと、
そして症状がでる原因について、自分で知ろうとしていたら
ここまで辛い思いをしなくてもよかったかもしれない。

でも、過去を悔やんでも何も変わらないから、
そう気づいた時から、私は自分の答えを探す行動を始めました。

あなたはどうですか?

わからないままにしていませんか?

これ以上悪化させないためにも、ここで改めて考えてみてほしいのです。

不安障害の原因について

私が通院したことのある心療内科は、どこも薬物治療が専門でした。

当時、仕事で社長に理不尽に怒鳴られることを話していたところ、
「仕事のストレスが主な原因かもしれない」と言われたことがありました。

ストレスの溜め過ぎが、パニック障害になった原因ではないかと。
ストレスの画像

実際、不安障害の原因は、脳内の神経伝達物質の分泌異常という医学的説があり、
この分泌異常は、ストレスによって起きやすいと言われています。

脳内の神経伝達物質の中でも、セロトニン不足が考えられることから、
病院では、セロトニンに影響する薬SSRIもよく使われます。

しかし、脳の機能を回復する方法は、薬以外にもあります。

例えば、気づきの瞑想「マインドフルネス」です。

マインドフルネスで呼吸や今の状態に意識を向ける時間を作ることで、
不安や恐怖に反応する脳の偏桃体(へんとうたい)への効果が期待できます。
マインドフルネスの画像

うつ病やパニック障害の人の偏桃体を調べると、
他の人に比べ大きくなっており、働きが過剰になっていることがあるそうです。

私たちの脳は、強いストレスを感じると変化することがあります。

もし不安障害が、ストレスの積み重ねによって脳が変化したせいだとしたら、
脳の機能を回復させるためにも、ストレス対策が必要になります。

私が通院していた病院では、仕事へのストレスを軽く指摘した程度で、
ストレス対策について話すことは一切ありませんでした。

先生としては、薬を飲めばどうにか電車に乗れる、仕事を続けられる、
その状態を維持することを第一に考えていたのではないかと思います。

病院では教えてくれなかった原因と治し方

先ほどの脳内の神経伝達物質や偏桃体の働きの異常といった原因説は、
自分で調べてわかったことで、先生は何も教えてくれませんでした。

評判のいい病院なら、きっと教えてくれたかもしれません。

でも、本やネットの情報、口コミをたどっていくと、
病院では教えてくれなかった原因や治し方もきっとあると思います。

例えば、栄養不足、低血糖症(糖質の摂り過ぎ)、腸内環境が悪い、
冷えのぼせ、ストレートネック、体の歪み、筋力の低下など。

もしや・・・と思った原因があったら、それに合った対策と行動を起こす。
アクションの画像

実際そんなことを1年以上繰り返してきましたが、
私は薬を飲んでいた時よりも、随分調子が良くなりました。

ただ、低血糖症を疑い、糖質制限にチャレンジした時は、
ちょっとやり過ぎてしまい、調子を崩してしまうこともありました。

だから、もし通院していて信頼できる先生がいるなら、
自分が気になった原因について、まずは相談してみるのもいいと思います。

そこから、新しい治し方を探っていくこともできるかもしれないし、
新たな希望が持てるかもしれません。

性格や遺伝が原因だったらどうする?

不安障害の原因を調べていると、性格や遺伝にたどりつくことがあります。

もともと完璧主義や心配性なところがあるとなりやすいとか、
遺伝の問題かもしれないとか。

そう言われると、もう解決できない問題かもしれないと思う人もいるでしょう。

でも、脳の機能が回復する方法があって、感じ方も変えていけるのだから、
その流れで性格も自然と変わっていく可能性もあると思います。

遺伝だったとしても、前を向いていくための選択肢はあると思います。
選択肢の画像

生まれた時から、物心ついた時からじゃないなら、
必ず変えていける方法はあるはずです。

このブログを読んできた人にとっては、必要ない話だったかもしれませんが、
1年に1度くらいは、自分がなぜ不安障害になったのか
改めて考えてみる時間を作ってみるのもいいかもしれないと思い、お話しました。

不安や恐怖は、自分が自分を守ろうとして、でてくるものだと思います。

だから、パニック障害や社交不安障害を克服できたとしても、
一生付き合っていく感情です。

生活に困らない程度であれば、うまく付き合っていくのが1番だと思います。

心の中に溜まってしまったストレスを外に吐き出していく作業は、
溜めた分だけ時間がかかってしまうかもしれませんが、
諦めずに過ごしていけば、時間とともに少しずつ軽くなっていくような気がします。

ふっと楽になる時が、生きやすくなる時が必ず訪れると、私は信じています。

そして、このブログにあなたが前を向くヒントがあることを願っています。

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8件のコメント

  • ろんり~うるふ

    豆ちょこさんこんばんは。
    自分はパニック障害と診断されるまで3年かかりました。
    症状的に循環器か内科の病気と思ってました。
    10ヶ所近く病院に行って検査しても「異常なし」でした。
    その頃は、自分の病気は未知の病気だと思いました。

    個人的にパニック障害での予期不安が一番厄介かなぁと思いました。
    外出も出来ない時期は長かったです。いまでも外出恐怖はあります。

    精神科で7名主治医が変わったけど(約20年で)誰も快方に導いてくれた精神科医はいませんでした。
    薬の治療で気が付けば多剤大量処方になってました。1日27錠に・・・。
    今は3.5錠まで減らしました(睡眠薬含めて)。

    マインドフルネスは自分もやりました、しかし、自分には無理でした。
    どうも、じっとしているのが苦手で。
    自分は行動療法・運動をメインでやってます。
    習うより慣れろで、「外出=パニック発作」の認知・条件反射の打消しが出来ればと思ってます。
    今は1年前に比べれと、行動範囲も少しは広がってきました。

    自分は、もう完治は諦めてます。出来れば、普通に生活ができ、家族・社会に貢献出来れば幸いだと思ってます。
    医学は日進月歩と言うけど、なかなか精神疾患は進み具合がイマイチかなと思います。
    それだけ脳は複雑なのかも知れませんね。

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      ろんり~うるふさん、こんばんは。

      パニック障害と診断されるまで3年、
      7名主治医が変わっても改善しなかった約20年、
      どうしてここまでかかってしまったのか、
      診てきた医師の判断を疑わずにはいられません。

      1日27錠という薬の量には驚くばかりですが、
      今は睡眠薬を含め3.5錠になったこと、本当にすごいと思います。

      ろんり~うるふさんはマインドフルネスは合わなかったみたいですが、
      私も自律訓練法をやった時、難しくてやめてしまったので、
      どんな方法でも合う合わないがあるのかもしれませんね。

      でも、お互い自分が良いと思う方法で、
      少しずつ良くなってきていると思うので、
      波もあったりしますが、このまま進んでいけるといいですね(^^)

  • なゆ

    豆ちょこさん、明けましておめでとうございます。
    2回目のコメントです。私はパニック3年目ですが、去年の冬以降にパニックも体調も悪化しました。
    色々原因を探った結果、裏に副腎疲労と低血糖、腸内環境の悪化などがありました。
    悪化した時期は、今までの行動療法で出来るようなったことも、辛くて出来なくなったのですが、ちょっと緊張するというくらいのストレスにも、体が耐えきれなかったようです。
    今はその治療に詳しいカウンセラーさんにお世話になり栄養療法をしているところです。
    まだまだ体調には起伏があり、できないことも多いですが、悲惨な体調からは回復してきました。
    もっと元気になったら、行動療法を頑張りたいなと思っているところです。
    実は私の母も、私と同じ年くらいの時に、自律神経失調症と診断されて、数年苦しんでいました。
    今は、びっくりするくらい元気ですが(笑)
    なので、体質や性格が遺伝…ていうのも、あるのかもしれません。
    母にどうやって治ったのか聞いたら、早寝!無理をしない!高麗人参!と言われました。
    そして、思い出してみるとその頃から、自転車で冊子を配る仕事をずっとしているんですよね…。
    なので、基本はやっぱり規則正しい生活、運動、食事なのかな、と思ったりしています(^^;

    病院に行くと、たくさん薬を出されて終わりになってしまったりするので…。
    本当の原因や、自分に合う方法を見つけることは、豆ちょこさんの言うように、本当に大切だと思います。
    そこにたどり着くまで、気がつくまでがなかなか難しいですが…。


    豆ちょこさん、今年も更新楽しみにしております♪
    よいお正月をお過ごしください。

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      なゆさん、明けましておめでとうございます!
      今年もコメントいただけて嬉しいです(^^)

      なゆさんは今、栄養療法をされているんですね。
      少しずつでも回復しているようで、なによりです。

      また、お母様の話はすごく興味深い話です。

      今はびっくりするくらい元気と聞いて、
      なんだか励まされましたし、勇気をもらえました。

      規則正しい生活、運動、食事、ほんと大事だと思います。

      今年もできる範囲でブログで情報発信していきたいと思っているので
      また見にきてもらえたら嬉しいです。

      お互い良い1年だったと言えるように、
      コツコツできる範囲で進んでいけるといいですね(*^^*)

  • アマゴ

    豆ちょこさん
    明けましておめでとうございます。今年も何とぞ宜しくお願い申し上げます。2回目のコメントとなります。よろしくお願いします。
    マインドフルネス瞑想が偏桃体の異常を正すのですか!!情報有難うございます。マインドフルネス瞑想は以前から興味があったのでこの機会に取り組んでみようか、と考えています。ガイディングの音声CDが付録で付いた本が売ってありますし。良さそうですね。
    ブログから引用で恐縮ですが、
    >うつ病やパニック障害の人の偏桃体を調べると、
    >他の人に比べ大きくなっており、働きが過剰になっていることがあるそうです。
    ⇒これは今日、カウンセラーの先生にも同じことをお聞きしてきました。
    この機会にマインドフルネス瞑想で偏桃体の機能のケアをしてみようと思います。

    話は変わりますが、個人の性格は認知行動療法で少しは変わるような気がします。※あくまで私個人の感想ですみません。

    最後になりましたが、豆ちょこさん、情報有難うございます!そして、本年が豆ちょこさんはじめこのブログに集う皆々様にとって佳き一年となりますよう、お祈り申し上げます。

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      アマゴさん、明けましておめでとうございます。
      こちらこそ今年もよろしくお願いいたします(^^)

      マインドフルネス瞑想の情報、
      少しでも参考になったようで、本当に良かったです。

      カウンセラーの先生も同じことを仰っていたなら、
      偏桃体を回復させるためにも、やはり取り組む価値はあるのだと思います。

      でも、アマゴさんは座禅もしてますし、
      脳にいいこと、しっかりできていると思います(*^^*)

      性格が認知行動療法で変わるというのは、
      行動で自信がついたり、新たな考えが持てたりすることを考えれば
      うなずける考えです。

      お互い、より良い自分になれるよう、
      今年もじっくりコツコツまいりましょう(*^^*)

  • ももな

    豆ちょこさん、明けましておめでとうございます(^^)/

    今年も豆ちょこさん、そしてこちらに来られている皆様が少しずつ回復に近づきますように、願っています★

    豆ちょこさんが今回書かれている『ふっと楽になる時、生きやすくなる時』・・・、私最近なんとなくそんな気分になるときがあります。

    発症前と比べてできないこともまだ多いですし、昔みたいにパワフルに活動できているわけでもない。
    でも精神的には前よりもずっと自由で、自分に優しくできています。
    もし発症していなかったら、もっと自分で自分を追い込んで辛くなっていたのかな。
    パニック障害は、生き方を変える時だっていうサインだったのかもしれませんね。

    今年も更新楽しみにしています。
    いつもありがとうございます(^◇^)

    • 豆ちょこ 豆ちょこ

      ももなさん、明けましておめでとうございます(^^)

      いただいたコメント、
      なんだかニコニコしながら読んでしまいました。

      ももなさんがとても前向きで、
      より良い状態に向かっているように感じて、
      言葉で表現するのが難しいのですが、嬉しかったのだと思います。

      お互いまだまだできないこともありますが、
      自分に優しく、時に厳しく、
      今年もまた一歩一歩進んでいけるといいですね!

      今年もできる範囲で情報発信できたらと思っているので、
      またももなさんの近況なども聞いていけたら嬉しいです(*^^*)

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